リモートワークなどの多様な働き方に伴うガバナンス低下を防止するため、AIを活用したチェック業務の強化を実現。
大手コンサルティング会社様
人の工数に依存していたチェック体制から、AIを活用した網羅的かつ効率的なチェック体制へ移行できました。
−−−−経営管理部 係長
M&A支援事業、経営顧問事業、EC支援事業など企業経営者が抱える様々な課題に対して解決手段を提案するコンサルティング会社(匿名希望、以下コンサルティング会社)では、業務効率化とガバナンス強化の実現を目指して不正経費自動検知クラウドStena Expenseを導入。Stena Expenseの導入経緯や決め手、導入後の効果について経営管理部 係長様(写真右から1人目)にお話を伺いました。
コンサルティング会社 会社概要
■事業概要 | 法人向けに採用支援事業やwebプロモーション事業を展開 |
■社員数 | 約2,000名 |
■立替経費精算規模 | ・月間伝票明細数は、10,000明細/月 以上(金額規模は非公開) ・事業の特性上、出張・交通費が多く、異なるファイルデータや項目のチェックが必要 ※経費承認は、1次(上司)⇨2次(経理担当)⇨経理責任者の3段階 |
− Stena Expenseの導入の背景と目的 「出張や移動の多い経費データチェックの効率化と高度化」
導入前の旅費・経費精算や会計処理については、属人的な目視によるデータチェック体制を敷いていました。
一方で、コロナ禍による在宅勤務増加や働き方の多様化に伴うチェック項目・内容が肥大化する傾向があるとともに、監査による申請ミス・間違いを含む不正事例の発見もあり人の目だけでは工数的にも品質的にも限界を感じていました。
そのため、監査に必要な様々なデータを利活用し、効率的なチェックを実現できないかを模索する中でStena Expenseに出会いました。
− Stena Expenseの導入前の対策 「人の目だけの人海戦術」
チェック用のデータをエクセル化→関数で結合→人の目で細かくチェックというアナログな人海戦術で対応していました。
もちろんデータそのものを細かくチェックする業務もあり、今回のAIで行うような分析・解析のようなことはしたいと思っていたものの、到底手が回る状態ではありませんでした。
− Stena Expense導入に当たっての観点と進め方「高いカスタマイズ性とAI検知精度の安心感」
今回の導入に当たっては、経理部、内部監査部、法務部の3つのチームで協力して推進しました。
検討に当たっては類似サービスの調査も行いましたが該当するものをほとんどなく、最終的にStena Expenseの機能・価格・性能・サービス提供体制など様々な面で情報整理をしながら進めました。
最終的な導入の決め手は、非常に優れていた以下の4点でした。
・弊社の特徴に合わせてチェック項目のカスタマイズが可能
・AIによる検知という新しい観点でのチェックが可能
・使い勝手(結果の見やすさや検知結果のデータ保管)
・導入のしやすさ(価格や安心できるサポート体制)
特に精度面においては、健康診断プランというトライアルで確かめることができたのは安心感を与えてくれました。
− Stena Expense導入後の成果 「業務スピードと品質の向上による効率化」
まず、重複申請を筆頭に多くのチェック項目をAIシステムに任せることができ、人にしかできないチェックに集中する体制を敷くことができました。
また、手作業のデータ突合や突き合わせではできないことをAIが行うことで、検知スピードや業務品質を向上させることができ、大きなメリットも感じることができています。
さらには、元データの不備や不足によって検知精度が上がらないことも判明したため、社内フローやシステム設定を改善するキッカケとなり、現状を改善するだけなく、継続的な効率化・高度化(不正や間違いの予防対策)に資する取り組みができていると感じています。
− 今後の展望や進化させたい取り組みについて 「これからもAIを活用したDX化によるガバナンスの強化とコスト削減を」
統計的な異常検知モデルについては、不正の未然防止のために積極的な活用を推進するとともに、よりタイムリーな検知体制を整えることで社員の意識改革を醸成していきたいと考えています。
さらに、過去の経費精算データの「部署」「役職」「社員属性」「勤続年数」などによる傾向値の分析を通して、間違いや不正が起こりにくい社内フローやシステム制御改善を進めていきたいと考えています。
最終的には、AIと人が行う業務を適切に棲み分け、申請者・チェック者の全ての関係者において高い効率性を維持した健全性の高い企業体制を目指したいと考えています。